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大倉山アソカ幼稚園

OKURAYAMAASOKA KINDERGARTEN
 
子ども・子育て支援新制度幼稚園
AED(自動体外式除細動器)設置施設
無償化対象幼稚園(認可外保育施設の預かり保育併用可)
インターナショナルコース(英語コース)開設予定(令和8年度より)

園長より   


 
皆様へ
 本園は昭和43年に開園して以来、地域のお子様の幼児教育を担ってまいりました。世界中の研究において幼児期は将来において最も影響を与える大切な期間であることが示されており、その期間の幼児教育の重要性は極めて高いことが知られております。特に数値化することができない非認知能力がいかにその期間に培われたかで、将来が大きく変化することも研究の過程で明らかになっております。
 
 日本の幼稚園では元より「遊びをとおして学ぶ」ことが原則であり、その中で協調性、関わり方、やる気、忍耐力、社会での自己表現力など、様々な非認知能力を習得することが求められております。さらに本園では仏教幼稚園として「心」の成長、つまり情操教育を強く意識し、将来「頭」ではなく「心」で行動できる人材になってほしいと願いながら日々の保育に努めております。
 「三つ子の魂百まで」本来兼ね備えて生まれてきた、きれいなやさしい心を、大人になっても持ち続けられるように。
 人を妬んだり羨むのではなく、尊重する人になってほしい。
 欲に支配されて、自分を見失わない人になってほしい。
 でも夢は持ち続けてほしい。なぜなら夢は欲ではなく自己向上の先にあるものだから。
 心が豊かで平和であれば、人の良さを見出すことができるし、人に優しくなれる。そんな人でありたい。
 他者との繋がりは、きっとあなたの世界を広げ、豊かにしてくれる。
 そんな幼稚園であり続けたい。
 
 
開設を予定している英語コースについて
 日本では学校のない時代どこで学習をしたのでしょうか。日本の識字率は各時代で世界トップレベルでした。それはお寺で勉強をしたからです。これを寺子屋といいます。本園を運営している歓成院でもかつて寺子屋があり、読み書き、そろばんなど生活に必要なことを僧侶が教えておりました。
 現代になり、その役目は学校が担うことになり、必要なスキルも変化してまいりました。それのひとつが英語です。50年前では考えられないほどグローバル化が進み、今や英語を話せなくては世界で仕事ができなくなりました。しかしながら日本人の英語スキルはいまだに世界最低レベルとなっております。
 少し、私個人のお話をさせていただきます。私の曽祖父はドイツ人で、本園創始者の祖父(第二四世住職)の妻は日本人とドイツ人とのハーフでした。祖母は母国語である日本語、ドイツ語の他に英語、フランス語を流暢に話すことができたので、戦後の混乱期は税関で通訳の仕事をしておりました。また、先代園長(第二五世住職)はカンボジア内戦時に救援隊の隊長としてカンボジア国内、および難民キャンプを度々訪れ、その後スリランカをはじめ各国の教育支援活動を展開し、日本仏教会の海外活動の礎を築きました。そのような関係で私も1歳から度々海外に渡航しており、その活動に参加してきました。今まで訪れた国は40か国ほどでしょうか。ある時から、自分の言葉で各国の人々と直接会話ができたらなんてすばらしいのだろう!と思い始めました。中学校で英検2級を取得しましたが、まだまだ会話が成立するレベルではありませんでした。大学は知識の幅を広げる為仏教大学ではなく明治大学の政治経済学部政治学科に入学しました。理由は学部内に国際文化コースというコースがあったからです。ゼミ専攻はイギリス文化でしたが、様々な国の文化を勉強しました。時には外国人教授が英語で授業をし、レポートもプレゼンも英語で行うクラスもありました。その頃から研究を兼ねて欧米諸国を歴訪することになり、英語力の乏しさにくじけそうになりながらも、異文化体験に心から興奮し楽しんでいる自分自身に気が付きました。直接現地の人と自分の言葉でコミュニケーションがとれることは、なんてすばらしいのだろう!
 そんな体験を子どもたちにも味わってほしい。そして、将来世界で羽ばたくような人材になってほしい。世界は物理的には広く遠いけれど、行動次第ではとても近く感じます。
 残念ながら日本の公教育における英語教育では、試験には対応できるものの、実際の会話ができるようにはなかなかなりません。それには日本人特有のシャイで真面目な性格もひとつの障壁となっていると思います。完璧な文法で言葉にしないといけないのではないか。自分には自信がない。・・・・
 しかしながら、一歩勇気をもって異文化の人々と話してみてください。本当に自分の中の世界が広がります。
 本園では、言語を学ぶことと同時に、その言語の背景となる文化をも共有し、視野の拡大を目指します。そして言語習得から来る自信は積極性に繋がり、より一層言語使用のシーンを広げるでしょう。
 一方、母国語である日本語は大変繊細で世界に誇る言語であります。これだけ表現力のある言語は他に類を見ません。ですので、日本語とその文化は大切にしなくてはいけません。そのバランスが本園の英語コースの一番の強みです。
 日本、英語圏の言語と文化。それぞれを尊重し、より多様な価値観を創造するコース。
 私自身のバックグランドと経験から、我が園で前々からそのような実践をしてみたかった。
 
 それが私の本コースへの思いです。
 

大倉山アソカ幼稚園   園主・園長
高野山真言宗 歓成院 第二六世住職
摩尼秀法 拝